【サクソフォーンのチューニング】オススメの方法と注意点を3ステップで解説!

こんにちは。
Throbber music school サクソフォーン講師の井場です!

今回は「サクソフォーンのチューニング」についてお話ししていこうと思います!

チューニングとは「音程調整」のことです。
楽器を演奏する上ではとても重要で、どんなに上手に演奏をしたとしても、音程がズレていたら音楽の印象は台無しになってしまいますよね。

ここではチューニングを

  1. 目的
  2. 方法
  3. 注意点

の3つに分けてお話しします。


1. チューニングの目的

楽器の音程は環境によっても左右されます。
また葦(ケーン)のリードを使用している方は、リードのコンディションや湿度によっても変わってきます。

演奏前には必ず「楽器自体の音程」を調整し、個人の演奏能力以外のところで余計なズレを作らないことが目的です。


2. チューニングの方法

マウスピースを奥に入れると音程が高くなり、抜くと低くなります。

次に、サクソフォーンは『どの音でチューニングすべきなのか』について。

吹奏楽では、バンド全体で音を合わせるために基準とする音は**コンサートピッチ(実音)でB♭**です。

結論からいうと “全ての音” です。

コンサートや合奏の前に確認で合わせるなら、

  • アルト → コンサートピッチでAとD(ファ♯とシ)
  • テナー → AとE(シとファ♯)

の音を自分の基準として常に合わせるのが良いと思います。
オーケストラなどでは一般的なチューニング音です。

サクソフォーンの構造上、音程が高くなりやすい音・低くなりやすい音が存在します。

近年、そういった部分を調整する機構のついているサクソフォーンが登場しているものの、完全に解決!というわけではありません。


⭐︎チューニングの合わせ方⭐︎

『シの音は低くなりやすく、ファ♯は高くなりやすい』という前提を踏まえてチューニングするのがオススメです。3ステップでお伝えします!

  1. オクターブキーを押したファ♯をほんの少し低く吹く感覚でチューナーに合わせる。
  2. オクターブキーを押さないシ(左手人差し指のみ)を、いつも演奏で音程を合わせるように吹いて、無理なく合わせられるか確認する。
  3. 全音域のシとファ♯を行ったり来たりして、音程が良ければOK!

試しに他の音もぱらぱらっと吹いてみてください!
サクソフォーンで吹けるシとファの♯を全て合わせてチューニングして、他の音が合わせられないことはほぼ無いと思います。


3. 注意点

楽器の音程調整と自分自身の音程感の調整は別物です。

楽器の音程調整中に、余計な上げ下げを口で行ってしまうことがないよう気をつけましょう。


いかがでしたでしょうか!
全ての音程がパーフェクト!というのは難しいです。
楽器のクセを理解して、チューニングに挑戦してみてくださいね〜!!


この記事を書いたのは


【サックス講師】井場友哉 Yuya Iba

1990年、静岡県掛川市出身。
尚美ミュージックカレッジ専門学校を経て、尚美学園大学を卒業。
サクソフォーンを林田和之、原博巳、レイモンド・マクモーリン、櫻井智則の各氏に師事。
大学卒業後はフリーランスとして個人や吹奏楽団体の指導を行うかたわら、カルテットやビッグバンドの演奏活動もしている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です