どうも!
Throbber Music School サクソフォーン講師の井場です!
サクソフォーンのリードは、従来のケーン(葦)素材のものだけでなく、樹脂製などいろんな素材のものが売られていますよね。
筆者は海外メーカー、レジェールリード社の樹脂製のものを日常で使っています。
ただ、ケーンを使わないというわけではありません!
本番ではケーンを使用することもあります。
なので今回は、ケーン素材のリードの選定について
『見た目』と『吹き心地』に分けてお話ししていきたいと思います。

【見た目】
素材が植物なだけに個体差が大きく、切り出しの段階でバランスの悪いものもあります。
まずは、左右対称のものを選んで吹いてみましょう。
左右対称とは、
- 表皮の部分が均等
- 各部の厚さに大きな違いがない
などがポイントです。
また、植物なので繊維の密度も異なる場合があります。
左右対称だからといって「絶対OK!」というわけではありませんが、
形状と密度のバランスが良く、リード全体を鳴らせる物が扱いやすいです。
【吹き心地】
これが一番大切です。
見た目で「ダメかな」と思ったものも、意外に良かったりすることがあります。
ただし、新しいリードを長々と吹くのはNG!
→ リードに水分を与えすぎると、性能が落ちるからです。
満遍なく全音域を吹いて以下をチェックしましょう:
- レスポンスの速さ
- 響き
- ピアニッシモからフォルティッシモまで対応できるかどうか
また、リードは
「吹いて → 乾かして」を繰り返すことで徐々に硬くなっていきます。
真っ新な状態からパリッとしたり、硬くなることで立ち上がりも変化します。
この変化を見越して、選ぶのが良いと思います。
いかがでしたでしょうか。
リードは選ばれなかったからといって完全にダメというわけではありません。
**削ったり切ったりする“リフェイス”**を施すことで、ベンチや主力として活躍できる可能性もあります。
今日はリードの選び方についてお話ししましたが、
次回はリードの育て方についてお話ししますので、お楽しみに!
この記事を書いたのは
【サックス講師】井場友哉 Yuya Iba
1990年、静岡県掛川市出身。
尚美ミュージックカレッジ専門学校を経て、尚美学園大学を卒業。
サクソフォーンを林田和之、原博巳、レイモンド・マクモーリン、櫻井智則の各氏に師事。
大学卒業後はフリーランスとして個人や吹奏楽団体の指導を行うかたわら、カルテットやビッグバンドの演奏活動もしている。