【初心者向け】ギターの音をかっこよく聴かせる5つのコツ

こんにちは。
Throbber ギター講師の荒川です。

ギターを弾き始めてしばらくすると、こんな風に思うことってありませんか?

「コードは弾けるようになったけど、なんか音がパッとしない…」
「同じ曲なのに、あの人が弾くとめちゃくちゃかっこいい!」

ギターは「音の出し方」次第でカッコよさが大きく変わります。
今回は、あなたのギターの音をワンランク上に引き上げるための「かっこよく聴かせるコツ」を5つにまとめてご紹介したいと思います!


① ミュートを活用して「間」を作る

音を出すことばかりに集中していませんか?
実は「音を止める」ことでグルーヴが生まれます。

例えば、パワーコードを弾くときに左手で軽くミュートすると、音が引き締まり、リズムがより際立ちます。
右手でもピッキング後すぐに軽く触れて音を止めるテクニック(パームミュート)はロックやメタルでは超重要!

ワンポイントアドバイスとしては:

  • 「常に鳴らしっぱなし」はNG
  • 音に強弱と緩急をつける意識を持つと一気にプロっぽく!

② ピッキングの強弱をコントロールする

「全部の音を同じ力で弾いていませんか?」

人間の耳は、抑揚のある音を「表情がある」と感じ感情移入しやすくなります。

例えば:

  • バッキングでは軽めにピッキング
  • サビやソロではやや強めにしてアクセントを強調する

常に強く弾けばいいというわけではなく、場面に合わせてコントロールすることが大事です。


③ チューニングと音作りを見直す

意外と見落としがちですが、「音がかっこよくない」と感じる原因の一つがチューニングが甘かったり音作りの粗さです。

  • きちんとチューニングできているか?
  • アンプやエフェクターの設定が適切か?
  • 必要以上に歪ませていないか?

特に初心者は「音が出ればOK」で進んでしまいがち。
一度、音作りを丁寧に見直してみるとガラッと印象が変わります。


④ リズム感を鍛える

どれだけ速く弾けても、リズムがヨレていたらかっこよく聴こえません!

  • メトロノームと一緒に練習する
  • ドラムに合わせてバッキングを弾く
  • あえて裏拍でリズムを取る練習をしてみる

「走らない・モタらない」だけで、グッと安定感のあるかっこいい演奏になります。


⑤ “引き算”の美学を知る

ついつい「たくさん弾こう」と思ってしまいがちですが、“引く勇気”が音をかっこよくします。

特にソロやフレーズでは:

  • あえて“間”を取る
  • シンプルな音数で勝負する
  • 音の伸ばし方、ビブラートかける音の揺らし方/スピードを意識する

「間を支配する」ギタリストは、聴く人の心を掴みます。


まとめ

かっこいいギターの音は、難しいテクニックや速弾きだけではありません。
ちょっとした意識と工夫で、「え、うまくなった?」と言われる音は作れます。

ぜひ今日の練習から、どれか一つでも意識して取り入れてみてください!

コードチェンジがうまくできない?初心者がつまずく原因と克服法!

こんにちは。
Throbber ギター講師の荒川です。

ギターを始めたばかりの人にとって、”コードチェンジ(コードの切り替え)”は最初の大きな壁の一つ。

「ゆっくりならできるけど、曲のテンポになると間に合わない…」
「押さえたつもりなのに音が鳴らない!」

そんな悩み、あるんじゃないでしょうか?
今回は、コードチェンジをスムーズにするためのコツと練習法を、わかりやすく解説します。


① なぜコードチェンジが難しいのか?

初心者がコードチェンジでつまずく理由はいくつかあります。

  • 指の動きがまだぎこちない
  • 次のコードの形を「覚えていない」
  • 一度に全部の指を動かすことに慣れていない
  • 無理な力が入ってしまっている

つまり、慣れていない指の動きと脳の準備不足が原因なんです。


② スピードより「正確さ」が重要です!

まずは、一つ一つのコードを正しいフォームで押さえることを優先しましょう。
音がしっかり鳴る押さえ方ができていないと、スピードを上げても意味がありません。

チェックポイント:

  • すべての弦がクリアに鳴っているか
  • 指が立っているか
  • 不必要な弦に触れていないか

③ コード2つで“往復練習”

例)GとCのコードチェンジの場合

  1. Gコードを押さえる
  2. ゆっくりCコードに切り替える
  3. またGに戻す

この「往復」を繰り返す。
最初はメトロノームなしでOK。
慣れてきたら、メトロノームを使用し、徐々にテンポを少しずつ上げていきましょう。


④ 指を「同時に動かす」意識を持つ

初心者によくあるのが、「1本ずつ指を動かしてコードを作る」やり方。
でも、実際の演奏ではそれでは間に合いません。

コツとしては:

  • 次のコードの形を頭の中でイメージしてから動かす
  • 指を同時に動かす練習をする

「形を記憶 → 一瞬で切り替える」この反復で指が反応してくるようになります。


⑤ 左手ばかりに集中しすぎないで!

ストローク(右手)のリズムも、コードチェンジと連動しています。
コードチェンジに集中するあまり、リズムが止まってしまうと、曲の流れも止まってしまいます。

おすすめ:
簡単なダウンストローク1拍ずつでコードチェンジの練習をすること。
リズムを止めずに弾くことで、実際の演奏に近づけていきましょう。


⑥ 継続は力なり!

どの練習にも言えますがコードチェンジの上達にも、「回数」と「継続」が何より大切です。
1日10分でも、毎日続けると指の動きは確実に変わります。


✅ ポイントおさらい

コードチェンジは、慣れと反復で必ず上達します!

  • 最初はゆっくりでOK!正確さ重視
  • コード2つの往復練習が効果的
  • 指を同時に動かす意識を持つ
  • リズムを止めずに練習しよう

つまずいても諦めないでください!
ある日ふと、自然に指が動く瞬間が来るはずです。

【初心者必見】バレーコードの押さえ方と克服のコツ

こんにちは。
Throbber ギター講師の荒川です。

「指がつりそう…」「音がならない/途切れる…」
バレーコードは、ギター初心者にとって最初の大きな壁です。

ギターを始めたばかりの頃、必ずといっていいほどぶつかるのがバレーコード(セーハコード)
中でも有名なのはFコードですね。

私も最初はFコードを押さえようとして、

  • 「指が痛すぎて弾けない…」
  • 「全部の音が鳴らない…」

と、何度も挫折しかけました。

でも、少しずつコツを掴んで練習を続けた結果、ちゃんと音が出るようになりました。
今回は、そんな「バレーコードが押さえられない人のための解決法」をご紹介します!


バレーコードとは?

バレーコード(セーハコード)とは、1本の指で複数の弦を押さえるコードのこと。
人差し指で1フレット全体を押さえるようなフォームが代表的です。


バレーコードが押さえられない主な原因

まずは、うまく押さえられない原因を確認してみましょう。

  • 指の力が足りない:指の筋肉がまだ弱く、弦をしっかり押さえられていない。
  • フォームが崩れている:親指の位置や手首の角度が悪く、うまく力が入らない。
  • 弦が硬い・ギターのセッティングが合っていない:弦高が高かったり、弦のゲージが太いと初心者にはつらい。

前回の記事でも触れましたが、弦のゲージを細めに替えるセッティングを見直すことも効果的です。


バレーコードを押さえるための3つのポイント!

① 初めは完璧を目指さない

最初から6弦すべてがキレイに鳴る必要はありません。
まずは2〜3弦でもしっかり鳴らせるようにすることを目標にしましょう。

「ちょっと音が出た!」という小さな成功体験が、モチベーション維持のカギになります。

② 指の真ん中ではなく“側面”を使う

指の腹ではなく、指の側面を使って押さえると力が入りやすくなります。
手首を少し前に出して、ネックを前斜めから握るようなフォームを試してみましょう。

③ 親指の位置を調整する

親指は、ネックの裏の真ん中〜少し下に置いてみましょう。
ネックを“握り込む”のではなく、指板の裏から挟むようなイメージが大切です。

バレーコードは「握る」より「挟む」感覚がコツです。


まとめ:バレーコードは必ずできるようになります!

バレーコードは、正しいフォームで練習を続ければ、誰でも突然押さえられるようになる日が来ます

だからこそ、あきらめず・焦らず、「少しずつの進歩」を楽しみながら練習してみてください!
Fコードが鳴る日が、あなたにもきっと訪れます。



この記事を書いたのは

【ギター講師】荒川清貴 Kiyotaka Arakawa

兵庫県出身
バークリー音楽大学卒業
3歳からクラシックピアノを学び14歳からギターに転向。
アメリカンブルース、60~70年代ブリティッシュロック、モータウン、90年以降のアメリカンハードロック、オルタナティブロックから多大な影響を受ける。
自身がリーダーを務めるバンドでの活動やオルタナティブロックバンドのメンバー、アコースティックシンガーソングライターのサポート、
パンクロックバンドのメンバーとしての活動を通じて都内のライブハウスから幕張メッセでのライブや様々なレコーディングセッションを経験。
歌を活かすリフメイキング、バッキングやコードワークを得意としている。

これを知ればラクになる!ギター初心者のための“指痛(ゆびいた)”対処法

こんにちは。
Throbber ギター講師の荒川です。

ギター初心者の悩みの一つ。
「練習したいのに、指が痛い!」
「よし、今日も練習するぞ!」とやる気はあっても、ギターを触るたびに指先がジンジン…
弦を押さえるのがつらくて、やる気がしぼんでしまった——そんな経験、ありませんか?

実はこれ、ほぼすべてのギター初心者が通る道です。
今回はこの“指痛”の対処法をお伝えしていきます!

自身の体験も交えながら、

  • 指の痛みをどう克服するか
  • ギター練習をどう継続できたか

を、わかりやすく解説していきます。


なぜ指が痛くなるのか?

ギター初心者が指を痛める主な理由は、次の2つです。

  1. 弦が金属で、指先に強い圧力がかかる
  2. 指がギターに慣れておらず、皮膚が柔らかい

少し語弊があるかもしれませんが、ギターを始めたばかりの時期は筋トレに似ています。
筋トレの翌日に筋肉痛が出るように、「指の痛み」はあなたの指がギターに適応しようとしている証なんです。


痛みを乗り越える!5つのSTEP

① 1日の練習時間を短くする(15〜30分)

頑張りすぎて、いきなり1〜2時間も練習していませんか?
ギターは“短時間でも毎日触る”ことが上達への近道。
15分だけでも、毎日継続すれば指は必ず慣れてきます!

② 弦のゲージを変えてみる

  • エレキギターの場合:
    「09-42」や「08-38」など、細めの弦に交換してみましょう。
  • アコースティックギターにも細いゲージがあるので、要チェックです。
  • ナイロン弦のクラシックギターを持っている方は、指が痛い日はそちらで練習するのもオススメ!

初心者向けギターは、弦の太さやセッティングを工夫することで弾きやすくなります
わからない場合は、先生や楽器店スタッフに相談してみましょう。

③ コードより単音練習からスタート

いきなりたくさんのコードを押さえようとしていませんか?
まずは1本ずつ弦を弾く単音練習がオススメ!

  • 簡単なメロディ(例:『ラブ・ミー・テンダー』)をTAB譜で練習
  • 指を1〜2本だけ使うような簡単なフレーズを繰り返し練習

「音が出せる=楽しい」感覚を大事にして、無理なく続けましょう。

④ 痛い日は“とりあえずギターに触るだけ”でもOK!

どうしても指が痛い日は、無理せず触るだけでOK!

  • ネックを軽く握る
  • コードフォームを指で作ってみる
  • チューニングや、ギターのボディを拭く

「ギターに触れる習慣」を途切れさせないことが大切です!

⑤ モチベーションを保つ工夫をしよう

上達する前に心が折れそうになる…それは誰にでもあること。
だからこそ「練習したくなる仕組み」を作っておくのが大切です。

  • 好きなアーティストの曲(できれば簡単な曲)に挑戦
  • 録音や動画を残して、自分の成長を実感
  • SNSで「今日は〇〇を練習した!」と発信してみるのも◎

最後にまとめ:

指の痛みの先には、ぜっっったい「楽しい」が待っています!

指が痛いのは、あなたがギターと向き合っている証拠
そして、指先は必ず強く・硬くなっていきます。

あのジンジンした痛みを「なつかしいな」と笑える日が、きっと来ます。
楽しみながら、今日もギターに触れてみましょう!


この記事を書いたのは

【ギター講師】荒川清貴 Kiyotaka Arakawa

兵庫県出身
バークリー音楽大学卒業
3歳からクラシックピアノを学び14歳からギターに転向。
アメリカンブルース、60~70年代ブリティッシュロック、モータウン、90年以降のアメリカンハードロック、オルタナティブロックから多大な影響を受ける。
自身がリーダーを務めるバンドでの活動やオルタナティブロックバンドのメンバー、アコースティックシンガーソングライターのサポート、
パンクロックバンドのメンバーとしての活動を通じて都内のライブハウスから幕張メッセでのライブや様々なレコーディングセッションを経験。
歌を活かすリフメイキング、バッキングやコードワークを得意としている。