弦がサビやすくなる?夏のギター保管術

こんにちは。
Throbber ギター講師の荒川です。

夏はギターにとって意外と過酷な季節。
ギターの置き場所や扱い方などによってはトラブルが起こることも…
今回は、夏のギター保管で気をつけたいポイントと、おすすめの対策グッズを紹介します!


夏は弦がサビやすいの?

原因は主にこの2つ!

  1. 急激な温度差
     → 外気とエアコンの効いた室内の温度差が大きい場合、金属部(弦・ペグなど)に結露が起きることがあります。
  2. 汗や皮脂
     → ギターを弾いた後、汗・皮脂が楽器についたまま放置していませんか?

ギターの保管に最適な環境とは?

  • 温度:18〜25℃前後
  • 湿度:40〜60%が理想的

日本の夏は湿度が高く、さらにエアコンで乾燥しすぎることもあるので、どちらも油断できません。


夏のギター保管術 4つのポイント!

① ハードケース or ソフトケースに保管する

ケースに入れておくことで、温度・湿度変化を緩やかにします。またホコリや汗からも守れます。

② 湿度調整剤をケースに入れる

おすすめグッズ
・Moisregart モイスレガート ギター用
・D’Addario ダダリオ ギター用湿度調整剤 Humidipak Maintain Kit

湿度の変動を抑えることで、ネックの反り・弦のサビ・ボディのひび割れなどのトラブルを防げます。

③ 弾いた後はクロスで拭く

汗や皮脂がついたままにしておくと、弦やフレットがサビる原因に。
→ 弾いたらすぐにクロスでネック・弦をふき取る習慣を!

④ エアコンの風を直接当てない

ギターに風が当たると乾燥が急激に進行します。
→ 直射日光を避け、空気が循環しつつも温度・湿度が安定した場所で保管してください。


夏のギター保管は、「湿度と温度のバランス」が命。
大切なギターを夏のトラブルから守るため、快適な環境を作っていきましょう!

夏休みを使ってギター上手くなろう!!!

こんにちは。
Throbber ギター講師の荒川です。

夏休みって、自由な時間が多くて最高ですよね。旅行、海、バイト、友達と遊ぶ…いろいろやりたいことはあるけど、「この夏で、ギターをめちゃくちゃ上手くなってやる!」
そんな気持ち、ありませんか?

今回は、夏休みを使ってギターが上達するコツをまとめてみました!


① 毎日ちょっとでもギターに触れる

「1日〇時間練習!」って決めるのもいいけど、続けるのが大変で挫折してしまうと意味がありません。
それよりも“毎日ギターに触る”習慣をつける方が長期的に見ると確実に上手くなれます。

  • 午前中に5分、なんとなく弦を鳴らすだけでもOK
  • 寝る前にコードを2〜3個押さえるだけでもOK
  • 「気づいたら10分以上弾いてた!」なんて日があれば最高ですね!

② 小さな目標を立てよう

「8月末までにこの曲のイントロを弾けるようになる」
「バレーコードが押さえられるようになる」
「コードを短音でバラして弾いてアルペジオっぽいことにトライしてみる」

みたいに、小さなゴールをいくつか立ててみましょう。
一つ一つ達成できたときの達成感がモチベーションに繋がるはず!


③ 弾きたい曲にどんどんチャレンジ

「まだこの曲は難しいかも…」って遠慮せずに、好きな曲にチャレンジしてOK!
最初は一部だけでもいいし、サビだけでもいい。
夏休みのまとまった時間を利用して色々と挑戦してみましょう!


④ 自分の演奏を録音してみよう

自分の音を客観的に聞くことで、

  • 「思ってたよりテンポが速い」
  • 「リズムがヨレてる」

なんて気づきがたくさんあります。
“録音して、1週間後に聴き返す”を夏休み中に何回か繰り返してみるのはどうでしょう?
後から聴いてみると「おっ、あの頃より成長してる!」って思えることも多いですよ。


⑤ 夏だからこそ、外でもギター!

夕方の公園、友達とのキャンプ、海辺での日没。
ちょっとギターを持ち出して、いつもと違う環境で弾くのもおすすめ。
「人前で弾くと緊張する」って人もいるかもしれませんが、それもいい経験になるかも!?


夏休みの時間をどう使うかで差をつけましょう!
この夏でギターのレベルがグッとアップできるといいですね。
「2025年夏休み=自分史上、最高にギターが上手くなった期間」
そう言えるように、一緒に楽しんで練習していきましょう!

初心者におすすめのギターはどっち?アコギとエレキの違いと選び方アコギ エレキ 違い 初心者

こんにちは。
Throbber ギター講師の荒川です。

「ギターを始めたい!」と思ったときに、最初にぶつかるのがこの疑問。
「アコギとエレキ、どっちを選べばいいの?」

それぞれに特徴があり、良さがあります。この記事では、初心者目線でアコースティックギター(アコギ)とエレクトリックギター(エレキ)の違いをわかりやすく解説しながら、あなたに合ったギター選びのヒントをお届けしたいと思います。


① アコギとエレキの基本的な違い

■ アコースティックギター(アコギ)の特徴

  • アンプがなくても音が出る(生音が大きい)
  • 音色は柔らかくナチュラル
  • ボディが大きく、中が空洞になっている
  • ギター本体だけで演奏可能(基本的には周辺機材不要)
  • 弾き語り・フォーク・ポップスなどに向いている

■ エレクトリックギター(エレキ)の特徴

  • アンプに繋がないと十分な音が出ない(電気信号で音を増幅させる)
  • 音は太く、音作りの幅が広い(歪みやエフェクトも使える)
  • ボディは小さく重めで、空洞はないものが多い(ソリッドボディ)
  • アンプ・シールドなどの周辺機材が必要
  • ロック・メタル・ジャズ・ファンクなどに向いている

② アコギのメリット・デメリット

■ メリット

  • アンプ不要で、どこでもすぐ弾ける
  • 弾き語りがすぐ始められる
  • 比較的シンプルで習得しやすい

■ デメリット

  • 弦のテンションが強めで、指が少し痛くなりやすい
  • ボディが大きいので、体格によっては抱えにくい
  • 音量を小さくするのが難しい(夜間の練習には不向きかも?)

③ エレキギターのメリット・デメリット

■ メリット

  • 弦が柔らかく押さえやすいため、指が痛くなりにくい
  • 音作りの幅が広く、色々なジャンルに対応できる
  • アンプを通して迫力ある音を出せる

■ デメリット

  • アンプやシールドなどの周辺機材が必要
  • 生音は小さく、アンプがないと練習しづらい
  • はじめは色々な機材の使い方で戸惑うことも

④ どっちが初心者向け?

実は、どちらも初心者におすすめです。
ただし、選ぶときには「どんな音楽をやりたいか?」を考えると選びやすくなります。

■ こんな人にはアコギがおすすめ

  • 弾き語りがしたい
  • シンプルに音楽を楽しみたい
  • アンプなどを使わず気軽に始めたい

■ こんな人にはエレキがおすすめ

  • ロックやバンドサウンドが好き
  • 弾いてみたいアーティストがエレキを使っている
  • 指が痛くなりやすい人(弦が柔らかいので押さえやすい)

アコギもエレキも、それぞれに良さがあり、「どちらが正解」ということはありません。
大切なのは、あなたの“やりたい音楽”と“続けられそうな環境”に合っているかどうか。
どちらにするか迷ったら先生や先輩に相談してみたり、楽器店で試奏したり、音の違いをYouTubeなどの動画サイトで聴き比べてみましょう!

ギターを弾くなら爪は切るべき?長さと整え方のポイントギター 爪の長さ

こんにちは。
Throbber ギター講師の荒川です。

ギターを始めたばかりの人からよく聞かれる質問のひとつ。
それが──
「爪って切ったほうがいいの?」

答えは基本的に“YES ”です!
特に左手(押さえる側)の爪は、ギター演奏に大きく影響します。


① 左手の爪は必ず短く!

左手は指先で弦を押さえるため、爪が長いと

  • 弦がうまく押さえられない
  • 指がフレットに届きづらくなる
  • 音がビビる・鳴らない

といった問題が起こりやすくなります。

理想の爪の長さは?
指先から爪がほとんど出ていない状態。
指の腹でしっかり弦を押さえられる長さにしましょう。


② 右手の爪はスタイルによって変わる

右手(ピッキングやストロークする側)は、演奏スタイルによって爪の扱いが変わります。

  • ピックを使う人
    → 短く整えておけばOK。ピックが主役なので爪は不要。
  • フィンガースタイル・クラシック奏法をする人
    → むしろ爪を伸ばす人が多いです。爪で弾くことで明るくクリアな音を出すため。

ただし、初心者のうちは無理に伸ばさなくて大丈夫です。ピックや指の腹で充分きれいな音は出せます。


③ 爪の整え方のポイント

  • 切る前にチェック:指先から出ていないか?を確認
  • 丸く整える:引っかかりを防ぐため、角は軽く丸く
  • ヤスリを使うと◎:仕上げに滑らかにしておくと安心です

ギターを弾くようになると、ちょっとした爪の出っ張りでも気になりはじめます。定期的にケアするよう心がけましょう!


まとめとして

  • → 左手の爪は必ず短く!(押さえるのに支障が出る)
  • → 右手はスタイル次第(ピックなら短く、フィンガーなら少し伸ばすのもあり)
  • → 弾きやすさも音も、爪の長さひとつで大きく変わります。

快適なギターライフのために、爪のケアはぜひ習慣にしておきましょう!

ギター初心者は何から練習すればいい?【最初の5ステップ】

ギター初心者は何から練習すればいい?【最初の5ステップ】

こんにちは。
Throbber ギター講師の荒川です。

「ギターの練習、何から手をつければいいの?」というのは、初心者が最初にぶつかる大きな壁のひとつ。
そこで今回は、ギター初心者が“何から練習すればいいか”を段階的にわかりやすく解説します。


ステップ 1. まずは「チューニング」ができるようになろう

ギターの音がズレていたら、どんな練習も台無しです。

  • スマホアプリを使うのもOK
  • 毎回の練習前に必ずチューニングする習慣を

→ 最初に覚えるべき音名(6弦から)
E – A – D – G – B – E(低い方から高い方へ)

ステップ 2. 左手の「指慣らし」運動(運指練習)

指を徐々に自由に動かせるようにトライしてみましょう。

  • 1フレット → 2フレット → 3フレット → 4フレット を順番に押さえる
  • 6弦〜1弦まで上下に移動する
  • メトロノームに合わせてやるとリズム感も鍛えられる

→ 「1日3分でもいいので毎日やる」のが大切!

ステップ 3. 簡単なコードを覚えて押さえてみる

おすすめの最初のコード8つ:C / G / D / E / A / Dm / Em / Am

  • 覚えるのは1日1個でOK
  • 指の形は“視覚”で覚えるより“体で慣れる”のが早い

→ 最初は音が全部鳴らなくても大丈夫!あせらず慣れましょう。

ステップ 4. コードチェンジを練習しよう

1つのコードを押さえる → 次のコードへスムーズに動かすことにチャレンジしてみましょう。

  • まずはEm → GやC → Gなど、よく使う組み合わせで練習
  • 1つずつのコードがきれいに鳴らなくても、リズムを止めずに切り替える練習を優先!

→ 「止まらずに弾き切る」が上達への近道です。

ステップ 5. 1曲だけを目標に練習する

曲を通して弾けるようになると「ギターって楽しい!」と実感しやすくなります。

  • 最初は3コードで弾ける簡単な曲(“3コード”“曲”で検索して好きな曲を選んでください)
  • わからないところがあっても、サビだけ弾くでもOK

→ モチベーションUPのためにも「これ弾けた!」という体験が重要です。


「毎日ちょっとずつでも続ける」ことが一番の近道です。
やれることを継続して練習してみてくださいね。

【ギター講師】荒川清貴 Kiyotaka Arakawa

兵庫県出身
バークリー音楽大学卒業
3歳からクラシックピアノを学び14歳からギターに転向。
アメリカンブルース、60~70年代ブリティッシュロック、モータウン、90年以降のアメリカンハードロック、オルタナティブロックから多大な影響を受ける。
自身がリーダーを務めるバンドでの活動やオルタナティブロックバンドのメンバー、アコースティックシンガーソングライターのサポート、
パンクロックバンドのメンバーとしての活動を通じて都内のライブハウスから幕張メッセでのライブや様々なレコーディングセッションを経験。
歌を活かすリフメイキング、バッキングやコードワークを得意としている。

エレキギターは立って練習すべき?

エレキギターは立って練習すべき?

~座り or 立ち、あなたの練習に必要なのはどっち?~

こんにちは。
Throbber ギター講師の荒川です。

「家ではいつも座って練習してるけど、ライブでは立って弾かなきゃいけない…」
「立つと弾きにくくて、ソロがボロボロになる…」
そんな経験ありませんか?

今回は、”エレキギターは立って練習すべきか?”について、
ギター講師としての視点と経験から解説していきます。


結論としては『どちらも必要』!

でも“目的によって使い分ける”のがコツ!!!

  • 正確に運指やフレーズを覚えたい → 座り弾き
  • 本番を想定した演奏に慣れたい → 立ち弾き

座り・立ちどちらが「正解」ではなく、練習の目的によって選びましょう!


■座って練習するメリット

  • 正確なフォームが保ちやすい
    ギターの位置が安定するので、無駄な力が入りにくいです。
    特に初心者の基礎練習や運指練習には最適!
  • 長時間の練習に向いている
    足が疲れないので集中力を持続しやすい。
    スケールやフィンガリングの練習などに◎

■立って練習するメリット

  • 本番を想定した練習ができる
    ライブやスタジオでは必ず立ち姿勢になります。
    ストラップの位置や腕の角度が変わるため、座りとのギャップに慣れることが重要。
  • 体を使ったプレイに慣れる
    立って弾くと自然に身体が動きます。
    ステージ映えするプレイやグルーヴ感は、立ち練習で磨かれる!

よくある「立ち練習でつまずくポイント」は!?

  • ストラップが低すぎる
    見た目重視で下げすぎると、ピッキング精度が下がる/フレーズが崩れたり、弾けないといったトラブルの原因に!
    ストラップを調整しながら自分にとって一番いい感じの高さを探してみましょう。

ステージで演奏したいなら「立ち練習」はマスト!

エレキギターを始めたばかりのうちは座り練習が基本。
でも、ライブや人前での演奏を目指すなら、立って弾く力も鍛える必要があります。
目的を意識して、あなたに合った練習スタイルを見つけてください!

【ギター講師】荒川清貴 Kiyotaka Arakawa

兵庫県出身
バークリー音楽大学卒業
3歳からクラシックピアノを学び14歳からギターに転向。
アメリカンブルース、60~70年代ブリティッシュロック、モータウン、90年以降のアメリカンハードロック、オルタナティブロックから多大な影響を受ける。
自身がリーダーを務めるバンドでの活動やオルタナティブロックバンドのメンバー、アコースティックシンガーソングライターのサポート、
パンクロックバンドのメンバーとしての活動を通じて都内のライブハウスから幕張メッセでのライブや様々なレコーディングセッションを経験。
歌を活かすリフメイキング、バッキングやコードワークを得意としている。

【初心者向け】初めてのギターチューニング|チューナーの使い方を解説

こんにちは!
Throbberギター講師の藤木です。

今回は「初めてのギターチューニング」を解説していきます。

エレキもアコギも


・チューニングとは音合わせ、調弦の事です!
ギター系の楽器は環境によっては音程がずれ易い為、常に自分自身でチューニングする必要があります。
自分の音がずれたまま練習や演奏をしない様に、しっかりとチューニングの方法を覚えましょう!


この動画では…
①チューナーの種類
②チューニングの方法

・チューナー種類について

チューナーには
クリップ式、エフェクターペダル式、音叉,スマホアプリなど有りますが、
今回は一般的なタイプのクリップ式チューナーを使用していきます。

クリップ式チューナーは楽器の振動を拾って音名をデジタル表示してくれるものです。
安いものでも構いませんので購入する事をお勧めします。


チューナーには…
気をつけておきたい事 → モードとピッチの設定がある

・モード

各楽器専用モード
まずモード表記G、B、U、V、が有ります。
その半音階Cのクロマチックモード
モード表記の無いものは初めからクロマチックモードになっている事が多いです。

クロマチックモードでのチューニング方法ができればある程度のチューナーチューでも対応できるようになりますので、
今回は「Cのクロマチックモード」でチューニング方法を覚えてみましょう。

・ピッチ

まず一般的には440㎐のピッチ設定で合わせることが多いので表示を確認しましょう。
ピッチ表記が無いチューナーは初めから440Hz固定の事が多いので設定の必要は有りません。

(スマホ)


ギターにチューナーをつけてみよう

今回はエレキギターでやってみましょう。

今回はアンプを通して音を鳴らしていますが、基本的にクリップ式チューナーの場合は弦の振動そのものを拾うので必ずしもアンプから音を鳴らす必要は有りません。

ゴム面がしっかり設置していないと振動を拾わないので確認しましょう!


→まず基本的なドレミの概念を把握しましょう。

・チューナーに表示される音名はアルファベット表記です!
ドレミファソラシドは C D E F G A B で表記されます。

・ギターのチューニングは6弦側(太い弦)からE A D G B Eです。
トラブルを防ぐためにこの並びはできれば暗記してください。

それでは、実際にやってみましょう!


手順ですが、、、

まず、「今何の音か?」を確認しましょう。Dですね。
そして、目的の音は、6弦を合わせるならEです。

音名の並び順に音が高くなるのでDからEに合わせるためには糸巻(ペグ)を締めて音を高くすればいいわけです。

どちらに回せば音が高くなるかはチューナーの表記と耳で判断できるようにしましょう。
チューナーメーターのセンターに合えば合っている状態です。

注意点:無意識に鳴らさない状態でペグを回すと音が上がっているか下がっているか判断できずに弦を切ってしまうことがあるので、
必ず「ペグを回す際は鳴らしながら」!やりましょう。


再度確認。

初めに合わせた弦がその後合わせた弦全体の張力でネックが引っ張られるので多少低くなっているかと思いますので、
6〜1弦全体を合わせたら再度全ての弦を細かく確認しましょう。

この記事を書いたのは

【ギター講師】藤木エイジ Eiji Fjiki

福井県出身
甲陽音楽院卒業
ビートルズ、カーペンターズ等で音楽に目覚め、エリッククラプトンやジミーヘンドリックス等でROCKに傾倒。 ジャズ・フュージョンギタリスト土野裕司氏に師事。 神戸甲陽音楽院にてアンサンブル、上級理論、アレンジ等を学びJAZZに傾倒。 専門学校やミュージックスクールにてギター・ベース・ウクレレ講師を勤める。
世界的ギタリストであるマイクスターン氏とのセッションを経験。
自己名義のバンド・デュオスタイルでの活動や関東圏にて毎月定期的にセッションホストを勤める。
有楽町FCCJ(日本外国特派員協会)にて定期出演・・・など。
講師としてだけでなく、サポート演奏、大手レコード会社音源のギター収録、フェス等の出演、企業イベントの演奏等活動の幅も多岐にわたる。

【初心者向け】ギターの音をかっこよく聴かせる5つのコツ

こんにちは。
Throbber ギター講師の荒川です。

ギターを弾き始めてしばらくすると、こんな風に思うことってありませんか?

「コードは弾けるようになったけど、なんか音がパッとしない…」
「同じ曲なのに、あの人が弾くとめちゃくちゃかっこいい!」

ギターは「音の出し方」次第でカッコよさが大きく変わります。
今回は、あなたのギターの音をワンランク上に引き上げるための「かっこよく聴かせるコツ」を5つにまとめてご紹介したいと思います!


① ミュートを活用して「間」を作る

音を出すことばかりに集中していませんか?
実は「音を止める」ことでグルーヴが生まれます。

例えば、パワーコードを弾くときに左手で軽くミュートすると、音が引き締まり、リズムがより際立ちます。
右手でもピッキング後すぐに軽く触れて音を止めるテクニック(パームミュート)はロックやメタルでは超重要!

ワンポイントアドバイスとしては:

  • 「常に鳴らしっぱなし」はNG
  • 音に強弱と緩急をつける意識を持つと一気にプロっぽく!

② ピッキングの強弱をコントロールする

「全部の音を同じ力で弾いていませんか?」

人間の耳は、抑揚のある音を「表情がある」と感じ感情移入しやすくなります。

例えば:

  • バッキングでは軽めにピッキング
  • サビやソロではやや強めにしてアクセントを強調する

常に強く弾けばいいというわけではなく、場面に合わせてコントロールすることが大事です。


③ チューニングと音作りを見直す

意外と見落としがちですが、「音がかっこよくない」と感じる原因の一つがチューニングが甘かったり音作りの粗さです。

  • きちんとチューニングできているか?
  • アンプやエフェクターの設定が適切か?
  • 必要以上に歪ませていないか?

特に初心者は「音が出ればOK」で進んでしまいがち。
一度、音作りを丁寧に見直してみるとガラッと印象が変わります。


④ リズム感を鍛える

どれだけ速く弾けても、リズムがヨレていたらかっこよく聴こえません!

  • メトロノームと一緒に練習する
  • ドラムに合わせてバッキングを弾く
  • あえて裏拍でリズムを取る練習をしてみる

「走らない・モタらない」だけで、グッと安定感のあるかっこいい演奏になります。


⑤ “引き算”の美学を知る

ついつい「たくさん弾こう」と思ってしまいがちですが、“引く勇気”が音をかっこよくします。

特にソロやフレーズでは:

  • あえて“間”を取る
  • シンプルな音数で勝負する
  • 音の伸ばし方、ビブラートかける音の揺らし方/スピードを意識する

「間を支配する」ギタリストは、聴く人の心を掴みます。


まとめ

かっこいいギターの音は、難しいテクニックや速弾きだけではありません。
ちょっとした意識と工夫で、「え、うまくなった?」と言われる音は作れます。

ぜひ今日の練習から、どれか一つでも意識して取り入れてみてください!

コードチェンジがうまくできない?初心者がつまずく原因と克服法!

こんにちは。
Throbber ギター講師の荒川です。

ギターを始めたばかりの人にとって、”コードチェンジ(コードの切り替え)”は最初の大きな壁の一つ。

「ゆっくりならできるけど、曲のテンポになると間に合わない…」
「押さえたつもりなのに音が鳴らない!」

そんな悩み、あるんじゃないでしょうか?
今回は、コードチェンジをスムーズにするためのコツと練習法を、わかりやすく解説します。


① なぜコードチェンジが難しいのか?

初心者がコードチェンジでつまずく理由はいくつかあります。

  • 指の動きがまだぎこちない
  • 次のコードの形を「覚えていない」
  • 一度に全部の指を動かすことに慣れていない
  • 無理な力が入ってしまっている

つまり、慣れていない指の動きと脳の準備不足が原因なんです。


② スピードより「正確さ」が重要です!

まずは、一つ一つのコードを正しいフォームで押さえることを優先しましょう。
音がしっかり鳴る押さえ方ができていないと、スピードを上げても意味がありません。

チェックポイント:

  • すべての弦がクリアに鳴っているか
  • 指が立っているか
  • 不必要な弦に触れていないか

③ コード2つで“往復練習”

例)GとCのコードチェンジの場合

  1. Gコードを押さえる
  2. ゆっくりCコードに切り替える
  3. またGに戻す

この「往復」を繰り返す。
最初はメトロノームなしでOK。
慣れてきたら、メトロノームを使用し、徐々にテンポを少しずつ上げていきましょう。


④ 指を「同時に動かす」意識を持つ

初心者によくあるのが、「1本ずつ指を動かしてコードを作る」やり方。
でも、実際の演奏ではそれでは間に合いません。

コツとしては:

  • 次のコードの形を頭の中でイメージしてから動かす
  • 指を同時に動かす練習をする

「形を記憶 → 一瞬で切り替える」この反復で指が反応してくるようになります。


⑤ 左手ばかりに集中しすぎないで!

ストローク(右手)のリズムも、コードチェンジと連動しています。
コードチェンジに集中するあまり、リズムが止まってしまうと、曲の流れも止まってしまいます。

おすすめ:
簡単なダウンストローク1拍ずつでコードチェンジの練習をすること。
リズムを止めずに弾くことで、実際の演奏に近づけていきましょう。


⑥ 継続は力なり!

どの練習にも言えますがコードチェンジの上達にも、「回数」と「継続」が何より大切です。
1日10分でも、毎日続けると指の動きは確実に変わります。


✅ ポイントおさらい

コードチェンジは、慣れと反復で必ず上達します!

  • 最初はゆっくりでOK!正確さ重視
  • コード2つの往復練習が効果的
  • 指を同時に動かす意識を持つ
  • リズムを止めずに練習しよう

つまずいても諦めないでください!
ある日ふと、自然に指が動く瞬間が来るはずです。

サクソフォーンの演奏に欠かせない「呼吸法」~音の源、“身体で吹く”ということ~

こんにちは!Throbber music school です

管楽器の演奏において、呼吸は音の出発点であり、音楽表現の土台です。しっかり息を吸って、たっぷり吹く!と言われても、実際にどう息を吸い、どう吐けばいいのでしょうか。
今回は、演奏上の呼吸法だけでなく、呼吸のしくみそのものにも触れながら、「効率よく、音楽的に息を使う方法」を探っていきましょう。


【呼吸の仕組み】

呼吸は、「肺に空気を入れる」動作だと思われがちですが、実際には肺は自力で膨らんだり縮んだりできません。実際に動いているのは、肺を取り囲む筋肉と骨格です。


演奏に適した「呼吸の方法」

呼吸法にはいくつか種類がありますが、サクソフォーンに適しているのは腹式呼吸(または“横隔膜呼吸”)

⭐︎腹式呼吸とは

  • 肩や胸ではなく、腹と腰をふくらませる意識を持って息を吸う
  • 深く、安定した呼吸が可能
  • 長いフレーズやダイナミクスのコントロールに有利

なぜ有効?

肺の下にある「横隔膜」を下げて呼吸することで、肺にたっぷり空気を取り込めるようになります。
また、腹筋や腰筋といった柔→硬のコントロールをし易い筋肉を使用することで息を“押し出す力”も調整がスムーズになり、音量や音色の表現力が広がります。


簡単にできる!呼吸トレーニング法

※①は楽器なしで出来ます。

①椅子に座って息を吸って、スーッと吐く

  • 椅子に座り、肩の力を抜く
  • 鼻 or 口からゆっくり吸って、お腹を前に押し出すイメージ
  • 息を「スーーーーーッ」と細く長く吐く(30秒を目標に)

②ロングトーンとの組み合わせ

  • 息の出し加減で音が“揺れない”かを確認
  • 音量の変化(クレッシェンド・ディミヌエンド)で呼吸のコントロールを試す

呼吸の使い方で“音が変わる”

サクソフォーンの音量・音色・タイミングのすべては「息の質」にかかっています。

【例】

  • 楽器に対して息の角度が悪い → リードが振動しにくく音がかすれる
  • 息が遅すぎ→ 高音で音が詰まる、フレーズが続かない

つまり、「吹き方」以前に「息の入れ方・支え方」が音の質を決定づけるのです。


最後に

呼吸は“自然で自由”であっていい

演奏中は常に深呼吸できるわけではありません。短く吸うことも、浅く吹くことも技として持っておく必要があります。

重要なのは――
どんな場面でも自分の息を「自在にコントロールできる身体」をつくること。
そして何よりも、「呼吸」は“自然に”行うもの。
演奏以上に呼吸を意識し過ぎて力んでしまっては、本末転倒です。
演奏における呼吸は、ただの生理現象ではありません。
音楽を身体で感じ、届けるための“架け橋”なのです。


まとめ

  • 呼吸は肺を使うというより、「横隔膜と筋肉を使って肺を動かす」
  • 腹式呼吸が、音の安定・表現にとって有効
  • トレーニングを通して、“支える”力と“コントロールする”感覚を磨く
  • けれど最終的には「自由で自然な呼吸」が理想的